養殖餌やり&船釣り体験

養殖餌やり&船釣り体験

所要時間
約3時間
実施時期
通年
体験人数
8〜20人
関連するSDGs

日本の食卓を支える愛媛の養殖魚。その現場を体験!

宇和海は複雑な入江を持つリアス式海岸になっていて、内湾は波が穏やかなため養殖が盛んに行われています。その魚種は豊富で、マダイにブリにマグロにシマアジなど、普段食卓でおなじみの魚や、お寿司屋さんでみかける高級魚が大切に育てられています。

そんな宇和海で養殖業を営む地元の漁師さんの指導を受けながら、愛媛県が生産量日本一を誇る養殖マダイ等への餌やりや、養殖筏周辺での船釣りを体験し、魚の生態や獲る漁業から育てる漁業への転換について学びます。釣りは、基本的にはサビキ釣りになりますので、初心者でも大丈夫です。

体験の流れ

安全や行程の確認をした後、小型船に乗って養殖筏に移動して餌やりの準備をします。餌やりのポイントを聞き魚の習性を学び、実際に餌をやります。漁業の現状についても話を聞きます。その後、筏の外に釣り糸を垂れ、周囲にいる魚を釣ってその魚種などを確認します。

SDGs学習のアプローチ例

みかんジュース用に搾った柑橘の残滓を餌に混ぜて育てた「みかんフィッシュ」などについて学び、「持続可能な産業化」や「持続可能な生産消費形態」などについて考えるきっかけをつくります。

また、海面からしか見ることのできない風景や海中の生物等を観察することで、「気候変動」や「海洋資源の保全」について考えるきっかけをつくります。

さらに、南予地域の海岸では、砕けて小さくなった発砲スチロールやペットボトル、家庭用洗剤の空きボトルなどのプラスチックゴミが問題になっています。これらのプラスチック類は、自然環境の中で紫外線や衝突などの影響を受けて破砕され細分化されて、マイクロプラスチックになります。マイクロプラスチックは海洋汚染の原因になるほか、海洋生物に取り込まれて体内に蓄積され、その生物が市場に出回ることで人体にも有害な影響を与えます。このプラスチックゴミ問題に触れることからも、「持続可能な生産消費形態」や「海洋資源の保全」についても深く考えることができます。

関連するSDGsとターゲット

■目標9 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(ターゲット4) 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。

■目標12 持続可能な生産消費形態を確保する。
(ターゲット5) 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
(ターゲット8) 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

■目標13 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(ターゲット3) 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。

■目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(ターゲット1) 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
(ターゲット3) あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。

■受入地域
八幡浜市
■服装・準備品
・ジャージ上下などの長袖・長ズボンで、ぬれてもよいかっこう
・運動靴
・雨合羽上下
・帽子・タオル
・水筒・飲み物
■備考
・雨天決行
※状況によっては代替プログラムを実施
・持ち帰り:釣魚(民泊先まで)

■個人旅行での受入も可
<お問合せ先>
・(一社)八幡浜市ふるさと観光公社…TEL 0894‐22‐0855