森林組合入門体験
森林組合入門体験
- 所要時間
- 約3時間
- 実施時期
- 通年
- 体験人数
- 8〜20人
- 関連するSDGs
森づくりのプロに教わりながら、はじめての林業体験。
「森林組合って、どんな仕事してるのかなあ?」と思われている方が多いと思います。この体験では、実際に現場に入って、普段森林組合が取り組んでいる仕事の内容を教わりながら、ノコギリを使った林業体験ができます。時期や天候によっては、草刈りや薪割りの体験に替える場合もあります。
そうした作業を通して、森林組合の役割や、間伐することの意味や方法、あるいは豊かな森を守り育てることの大切さについて学びます。
体験の流れ
森の環境と木々の生態について学びます。間伐すべき木の選び方を学びます。安全な木の倒し方の指導を受け、切り倒すのを見学します。済んだら上を見上げて日当たり具合をチェックし、下草が生えた木々が活発に生長できるのに十分な環境が確保されたか確認します。
SDGs学習のアプローチ例
日本の森林面積は国土の約67%を占め、そのうち約40%が人工林とされています。人工林は天然林と異なり、間伐など適切な管理が行われなければ木が十分に地中深くまで根を張れず、“天然のダム”の役割を果たせずに土砂崩れが起こりやすくなります。人工林の管理がいかに森林の保護にとって必要であり、土石流などの自然災害防止に重要であるかを学ぶことで、「気候変動及びその影響」や「持続可能な森林の経営」について考えるきっかけをつくります。
一方、過剰な土砂の流出を防ぐため、近年では砂防ダムの建設が各地で進められていますが、これにより下流への有機物供給が滞ってしまうという側面もあります。昔から漁業を営む地域では、沿岸部の森林を保護する習慣があり、それらは「魚つき林」と呼ばれてきました。「定置網の敷設に
また、日本は戦後国内の木材が枯渇したことから、スギ・ヒノキ等の拡大造林を一斉に進め、今その収穫期を迎えています。ところが、木材輸入の自由化を背景に安価な外材(外国産の木材)の需要が高まり、国産材の価格は落ち続け日本の林業経営は苦しくなってきました。間伐等により森林を整備し主伐(収穫のための伐採)をしても採算がとれないことから、林業離れが進み森林の荒廃が目立つようになっています。このような状況下で、国産材の利用拡大に向けた取り組みについて学ぶことで、「持続可能な生産消費形態」について考えるきっかけをつくることもできます。
関連するSDGsとターゲット
■目標12 持続可能な生産消費形態を確保する。
(ターゲット8) 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
■目標13 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(ターゲット3) 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
■目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(ターゲット1) 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
(ターゲット3) あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し、対処する。
■目標15 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(ターゲット4) 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
- ■受入地域
- 八幡浜市
- ■服装・準備品
- ・ジャージ上下などの長袖・長ズボンで、汚れてもよいかっこう
・運動靴
・雨合羽上下
・帽子・タオル
・水筒・飲み物 - ■備考
- ・雨天決行
※状況によっては代替プログラムを実施
■個人旅行での受入も可
<お問合せ先>
・(一社)八幡浜市ふるさと観光公社…TEL 0894‐22‐0855