さつま汁づくり体験

さつま汁づくり体験

所要時間
約3時間
実施時期
通年
体験人数
8〜20人
関連するSDGs

南予の郷土料理「さつま汁」づくりを地元で教わる。

さつま汁は南予地域の郷土料理で、「さつま」や「伊予さつま」とも呼ばれ、漢字で書くと「佐妻」となり、“妻を助ける”という意味合いからこう名づけられたという説もあります。すなわち、簡単にできる割には栄養が豊富で、柑橘栽培を中心に忙しい農繁期の主婦にとってはうれしい献立であったことがその背景にあります。

地域によって原料やつくり方は若干異なり、鮮魚が入りにくい山間部ではイリコを入れた「イリコさつま」もつくられてきました。共通しているのは魚と味噌を使うことで、その汁を昔は麦ごはんにかけて食べるのが定番でした。アジやカマスを使うのが一般的ですが、家によってはマダイを使うこともあります。

体験の流れ

この体験では、地元の方に教わりながら、「さつま汁」はもちろん、地魚を使った刺し身やお吸いものづくりにも取り組みます。ぜひ、地域のひとたちとの交流を通して、郷土の味や田舎暮らしの豊かさを実感していただければと思います。

SDGs学習のアプローチ例

南予地域では、年間を通して多種多様な魚介類が水揚げされます。その種類は200以上に上り、県内外各方面に出荷されるだけではなく、「じゃこ天」や「かまぼこ」など魚肉練り製品の原料として南予の水産加工業を支えてきました。そのような歴史的背景に触れることで、「持続可能な産業化」について学ぶことができます。

四国有数の漁港である八幡浜港には、日々豊富な海の幸が水揚げされています。そんな八幡浜を代表する漁法が「トロール漁業」で、八幡浜の水産業の発展に大きく発展してきました。トロール漁業とは「沖合底びき網漁業」のことで、2隻が一対となって1つの網をひいて、水深100~200mのところにいる魚を獲る伝統漁法です。トロール漁業は漁獲量の減少や魚価安、採算割れなど様々な理由から年々減少し、四国では現在、八幡浜市の昭和水産の1統2隻のみとなっています。昭和水産では、令和元(2019)年に新船への入れ替えを行い、この伝統漁法を後世につないでいます。そういった話題に触れながら、「海洋資源の保全」について考えるきっかけをつくります。

関連するSDGsとターゲット

■目標9 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(ターゲット4) 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。

■目標14 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(ターゲット1) 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。

■受入地域
八幡浜市、西予市
■服装・準備品
・ジャージ上下などの長袖・長ズボンで、汚れてもよいかっこう
・タオル
・水筒・飲み物
・エプロン・三角巾
■備考
・雨天実施
・持ち帰り品:成果物(民泊先まで)

■個人旅行での受入も可
<お問合せ先>
・(一社)八幡浜市ふるさと観光公社…TEL 0894-22-0855