SDGs学習
SDGs学習導入の背景
南予地域には長期にわたって生産量日本一を誇る柑橘類、養殖マダイ、真珠などの産品がありますが、人口減少に起因する地域力の低下が進み、担い手の育成・確保が困難になっています。また、一人あたり所得は県内でも低い水準にあり、観光面でも県外客比率が低く観光消費は低迷しています。さらに、平成30年7月豪雨災害は南予地域にも大きな爪痕を残し、いまなおその復旧・復興に向けた取組みが続いています。
一方で、国連は2015年、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択しました。それを受け日本政府は、2018年以降順次「SDGs(持続可能な開発目標)アクションプラン」を策定し、さらにそれを受け文科省は、2020年以降順次実施される「新学習指導要領」のなかで、「一人一人の児童生徒が、持続可能な社会の創り手となること」を目指す、と謳っています。
そこでわれわれは現在、南予地域が抱える様々な課題の中から、生徒自身が優先して解決すべき課題を見つけ出し、修学旅行時のフィールドスタディを通して提案へとまとめるという、「南予版PBL」(Project-Based Learning:課題解決型学習)のプログラム化を進めています。事後学習では、さらにSDGsの枠組みのなかで身近な事例と結びつけることで、SDGsの“自分ごと化”を図り、それにより生徒個々人が今後の自己の在り方生き方、キャリア形成の方向性について深く考えてもらうことを狙っています。学校としても、新学習指導要領で示された“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という「社会に開かれた教育課程」の実現に近づくことが期待できます。そして受入地域としては、体験料収入という直接的な効果に加え、南予地域の課題解決に向けて一所懸命取組む生徒たちとの心高まる交流が得られます。
南予版PBLの狙い
プログラムフロー
- チームでの取組み
- クラスでの取組み
具体的な取り組み例
- チームでの取組み
- クラスでの取組み